Northern Lights

自分らしく幸せに生きていこうとする日記。

グローバルとローカルと博物館

f:id:shocola:20170201105227j:image
 日曜日、ハニーと久しぶりに上野へお散歩に出掛けることに。目的は、美味しいお蕎麦屋さんに行く事と、何らかのミュージアムに行くこと。糖質制限中の僕は久しぶりの炭水化物である蕎麦を楽しみにしていました。待ち合わせ場所はお昼に、あの蕎麦屋さん前で集合、という食いしん坊丸出しのざっくりとした約束。

 目的地に着くまで電車の中で時間つぶしにスマホをみていると、アメリカのトランプ大統領の出した難民とイスラム教7カ国の入国を禁じる措置で空港がパニックに陥り、各所でデモが起きている、というニュースが流れており、ちょうどネット中継でボストンのローガン空港でのデモが映されていて、空港の中で悲しい顔をしてトランプの政策を批判する歌をみんなで歌っていました。

 ハニーと蕎麦屋前で合流すると、少しだけトランプの話をしたくってハニーに話題を振ると、シリコンバレーにいる賢い人たちがみんなアメリカを避けるようになって、賢い人たちが世界中に分散する事自体はそんなに悪いことではないのでは?というふんわりしたことを言われて少し頭がグラグラする僕。気づくと二人ともお蕎麦屋さんで今日何を食べるかを選ぶことに集中していました。

 僕の選んだ温かい鴨蕎麦をチラチラずっとハニーがみてくるので、少しだけ分けてあげると、小さい子供のようなキラキラした目をして一瞬で食べてしまいました。その後、少しだけ僕に懐いてきました。結局、それほどみたい特別展がなかったので、東京国立博物館の常設展に行くことに。外国人も日本人もたくさんの人たちが、ピクニック気分で楽しんでいました。博物館では日本の仏像(平安時代鎌倉時代)、のような感じで、あるテーマと併せて時系列で展示しているものが多いので、昔の日本をタイムスリップしているような気分に少しなるので僕は好きです。昔の人たちはインターネットもスマホもないですが、楽しげな文化はどの時代でもちゃんとあるし、割りと楽しそうに充実して暮らしているようにみえました。
 インターネットの普及で、国境がなくなり、グローバル化が進むと言われてきました。結果的に、イギリスはEUを離脱して、アメリカでは排他主義者のトランプ大統領が選ばれ、新たな国境が次々と作られそうな雰囲気です。インターネットのもたらした行き過ぎたグローバル化に対する反動の、ローカルの人たちによる反乱が、はっきりと目に見える形で世界に姿を表し始めた、ということだと思います。

 これから僕はというと、この不確実性の高い未来に対して特に心配したり、恐れたりすることはしません。それは労力の無駄だと思うからです。テクノロジーの進化に抗おうとも、資本主義に逆らおうとも別にしません。自分に無理をしない程度に、多様な異なる考え方や、生き方を尊重して、自分は自分らしく幸せであることを考えて、そのために努力をしていくというとてもシンプルなことを継続していこうと考えてます。そんなことを、ハニーと一緒に、楽しくて美味しい夕飯を食べながら考えてました。

follow us in feedly